2 回目の乾燥でまた縮むのか — 1 回目で終わる素材と続く素材

同じ服を 2 回目以降の乾燥機にかけてもまた縮むのか。素材ごとに「縮みが 1 回でほぼ終わる」ものと「回すたび少しずつ縮む」ものに分かれる。

結論 — 1 回でほぼ終わる素材と続く素材

綿100%とウールは1回目の乾燥でほぼ縮みきる。2回目以降は1〜2%程度しか動かない。 ポリエステル・ナイロン・アクリルといった化繊は1回目から縮みがほぼ出ない。回数を重ねても寸法は安定。 レーヨンとリヨセル(テンセル)は例外で、繊維が水分でゆるんでいる間は何回かけても少しずつ縮みが進む。3〜4回目で止まることが多い。

なぜ「1 回目で終わる」のか

綿の繊維はもともと製造工程で引っ張られた状態で布になっている。水分と熱で繊維が本来の長さに戻る現象が「縮み」で、一度戻ってしまえばそれ以上戻る余地がない。 工業的にはこれをサンフォライズ加工(防縮加工)と呼んで、出荷前に強制的に縮ませて寸法を安定させる。家庭で乾燥機を1回回すのは、未加工品にこの処理を後から施すのに近い。

2 回目で縮みが続く服の見分け方

タグの素材表示でレーヨン・リヨセル・キュプラ・モダールが30%以上入っている服は、複数回の乾燥で少しずつ寸法が変わる。 ウール混も縮みが進むことがあるが、これはフェルト化(繊維が絡み合って戻らなくなる)が原因で、性質が違う。ウール混は2回目以降の方がむしろダメージが大きい。

縮みを止めたいときの運用

1回目で縮んだ綿Tシャツやデニムは、2回目以降も乾燥機を使って問題ない。寸法はそこで安定する。むしろ自然乾燥に戻すと洗濯ごとの微妙な伸び縮みでヨレやすい。 レーヨン混やウール混で「これ以上縮ませたくない」服は、1回目から自然乾燥が無難。すでに数回かけてしまった場合は、これ以上は回さない判断が現実的。

縮みが止まったかどうかの確認

同じ服を乾燥機にかけたあと、洗濯前と乾燥後の着丈を測る。差が1cm以下なら縮みは止まっている。それ以上動いている服は、まだ繊維が安定していないか、レーヨン系の継続縮みの可能性が高い。

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